＃グラスマルキーズ記事の一覧です
お酒のゼリーを散りばめた大人のアイススイーツ誕生秘話。④
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フルーツの奇行子
ジェラートに恋した果物屋
スヌーピーフルフルこと古田芳章です。
何事もバランスが大事ですね。
当初の予定通り、日本酒のグミを使ったシャーベットとラム酒をグミにしたアイスクリームの２種類を作ることになりました。
ラム酒は味も香りも強烈なので、よりコクのある卵黄を混ぜた牛乳ベースを使うことにしました。これはラム酒のグミを入れる量を調整することで、うまくバランスさせることができました。
問題は日本酒のシャーベットです。シャーベットのベースに味をつけてしまうと日本酒のグミの味がわからなくなるので、ベースはあえて他の味を加えず砂糖氷のような感覚で、その中に日本酒のグミを散りばめました。日本酒自体の味はラムほど強くないので、繊細な味のシャーベットが出来上がりました。
この日本酒を使ったシャーベットを赤田善（株）のかたやお客さんに食べてもらうと、好評だったらしく。俄然やる気が出てきました。
どちらかというと僕はお酒好きなので、自分で好きなように試作すると、思いっきりお酒の強いアイスを作ってしまいます。以前バニラに山椒を入れたアイスクリームを作ってくださいと言われ、僕は山椒好きなので、喉がえずくくらい山椒を入れてしまいました。その話は流れてしまいました。（笑）
何事もバランスが大事ですね。順調に商品化が進んでるように見えますが、まだまだいろいろとあります。
【大人のアイススイーツの取扱いについて】
このアイススイーツは、お酒を一度「ゼリー」という咀嚼する食品にしたものを、単に氷菓の中に混ぜているだけであり、また融解・溶解後にも「ゼリー」という食品の形態を保っているところが特徴です。
令和元年6月27日付で「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達の一部改正について(法令解釈通達)」の発表があり、このなかで“アルコール含有菓子類等の取扱い”が新たに加わり、アルコール度数1度を超える氷菓は酒類扱いとなりました。
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/sake/kaisei/190619/index.htm
また、「令和元年7月1日以降は、これにより取り扱われたい」と記載があるので注意が必要となります。
【大人のアイススイーツのご注意点】
本アイススイーツは、アルコールを含んでおります。
アルコールに弱い方、妊娠期・授乳期の方、お子様、自動車等を運転されるときは召し上がらないでください。
お酒のゼリーを散りばめた「大人のアイススイーツ」誕生秘話。③
＃しぼりたて原酒入氷菓, ＃グラスマルキーズ, ＃大人のアイススイーツ, ＃木の国, ＃熊のグミ, ＃赤田善, ＃遊び心
フルーツの奇行子
ジェラートに恋した果物屋
スヌーピーフルフルこと古田芳章です。
く、く、熊ですか？
大阪から無事スタッドメランジュ（ゲル化剤）が届き、試作を開始しました。ゲル化剤を忘れた若い研究員の方が、説明しながら作り方を教えてくれたのですが、若干大切な原材料を忘れたことを気にしてるのか、動揺してるのが手にとるようにわかります。お酒にスタッドメランジュ（ゲル化剤）を素早く混ぜて、型に流しこんで固めるのですが、説明しながら混ぜてるので若干混ぜるスピードが遅かったのか、１回目は固まり過ぎてドロドロになってしまいました。
いきなり失敗～
結構素早く混ぜないとすぐ固まります。
ゲル化剤の量を調整しながら、固さの違うグミをいくつか作りました。もう一つ難問がありました。赤田善（株）の担当者の方のたっての希望で、熊の形の型に入れて、熊の形をしたグミを作って、カップアイスの透明の窓から熊が見えるようにしたいという要望でした。
く、く、熊ですか？
熊です。よく見ると型はすべて熊でした。（笑）その型に入れて作ってみたのですが、アイスクリームに混ぜてるうちに、熊の首がとれたり、耳がなくなったり、よく見ても熊だか、ねずみだか、なんだかわからないグミになってしまいました。
さらにアイスクリームの中に混ぜると、お酒のグミは透明なので、グミ自体が入ってるんだか何だかよくわからない。これを見て熊のグミは断念したようです。
まだまだ難問は続きます。
つづく
お酒のゼリーを散りばめた「大人のアイススイーツ」誕生秘話。②
＃お酒のゼリーを散りばめた大人の死すスイーツ, ＃しぼりたて原酒入氷菓, ＃グラスマルキーズ, ＃スタッドメランジュ, ＃プレスリリース, ＃木の国, ＃赤田善
フルーツの奇行子
ジェラートに恋した果物屋
スヌーピーフルフルこと古田芳章です。
それ忘れるか？
お酒をグミのように固めるために、赤田善(株)から3人がこられて、試作することになりました。
お酒に赤田善(株)のゲル化剤「スタッドメランジュ」を使って、お酒をそのまま固めます。固まるまで冷蔵で3時間ほどかかるので、濃度を変えたものを何種類か作って、ジェラートに混ぜてみて、固さや、投入する量、ブリックスなどを検証する予定でした。
さあ～始めよか～、となった時に赤田善(株)の研究員の若い子が、ボソッと言いました。
忘れました！
えっ、何を？
スタッドメランジュ(ゲル化剤)！
えー
それなかったら何もできへんやん！
忘れた言うからお酒忘れたんかと思って、それやったら近くのコンビニで買えばいいやと思ったんやけど、ゲル化剤はないがな～
ということで大阪の本社から途中まで車で持ってきてもらい、こっちからも車で向かって合流して、またこっちまで向かうことになりました。
その研究員の方は、たぶん数週間からかわれまくったと思います。(笑)
３時間遅れで試作が始まりました。
前途多難です。
つづく。
