世間はお盆ですねえ
お盆になると思い出すのが
亡くなったおいじちゃんのこと
僕は初孫だったこともあり
目に入れても痛くないというほど
かわいかったそうです
親戚の人から
おじいちゃんが実際そう言ってたと
聞きました
おじいちゃんには
とてもかわいがってもらった
でも80歳を超えてからは大変だった
美味しさの余韻でリーピートを続出させる
フルーツの魔術師
中庸半端なフルフルこと古田芳章です
おじいちゃんは若い時病気がちで
ほとんど仕事してなかった
ずっと寝てて
本と株以外は興味がない
それがひいおじいいちゃんが亡くなって
突然わしが社長だと前に出てきた
頭はすごくいい
でも現場経験は全くない
難儀なひとや
ただビジネスにおいて
先見の明があった
とにかくいいこと思いついたら
すぐやらないと気がすまない
まわりは大変だ
ただ今も続いてる
バナナのビジネスは
おじいちゃんがやれと言って
次男を市場に修行に行かせて
やり始めたことだ
海のもんとも山のもんとも
わからんことを軌道に乗せた
やることめちゃくちゃやけど
なんか憎めない存在
すぐやれ!
あかんかったらすぐ撤退!
そんなひとだった
都合悪いことがあると
笑ってごまかす
僕もそういうことあるね
そのおじいちゃんが
80を超えて段々動けなくなってきて
うちの両親と僕で
お世話してたんやけど
寝てるとこから
トイレまでほんの5m
でもそれが我慢できない
廊下に便を落としながら
トイレにいってた
なので僕は毎日トイレ掃除
トイレのすぐそばに
物干し場と洗濯機が置いてあったんだけど
トイレで汚したパンツを
そこに置いてあるバケツに
放り込んでた
うちの母も大変やと思うから
そのパンツを僕が洗ってた
パンツの中になる便をトイレに流し
ある程度手洗いでパンツを洗ってから
洗濯機で洗ってた
その頃僕はまだ20代
なんで僕が毎日こんなことせなあかんのやろ
と思ってた
パンツを洗ってて振り返ると
おじいちゃんが無表情で立ってた
孫に自分のパンツを洗わせてる
不甲斐なさと
おまえはわしが必ず守ったる
という意思を感じた
今もすぐそばで
おじいちゃんが見守ってくれてる
そんな感じがする
お盆になると
いつも思い出す光景です